囈語 divagations

ひとりごとは、空気のなかに消えてしまって二度と取りもどせない

「インディ・ジョーンズ/水晶髑髏の王国」 をみた

crystal_skull

「クリスタル・スカル」 よりもぼくにとっては 「水晶髑髏」 のほうがなじみがふかい。南アメリカの古代遺跡から発掘された、当時のにんげんの技術ではぜったいにつくれないという、水晶の頭蓋骨である。うさんくささ満点である。オーパーツの本にはかならずでてくる。

前作の 「最後の聖戦」 は 1989 年の映画で、とうじぼくは 11 歳であった。小学校 5 年生くらいのときだ。あれからすでに 19 年もたっているんだなあ。なつかしい。「聖杯」 とか 「十字軍」 ということばをこれで知った。

ハリソン・フォードももう還暦すぎのおじいちゃんだから、インディ・ジョーンズの年齢をどうするのだろうかとおもっていたが、映画のなかでも現実とおなじ 19 年がすぎているので、問題ないのであった。「最後の聖戦」 にはナチスの焚書とかヒトラーとかでてきたので、あれは 1930 年代の設定だったのであろう。今回の舞台は第二次世界大戦後である。

だから今回の敵はナチスではなくてソ連である。ぼくが中学生くらいのときになくなってしまったが、こどものころあの国は、まだソビエト社会主義共和国連邦だったのだ。中学校の地理の時間でも、たしかまだソビエトってならっていたようなきがするな。ソフホーズとかコルホーズとか。余談だが、いまのプロ野球の中継では得点のところに 「中ソ」 なんてかいてあって、中国とソ連のことかとおもったら、中日とソフトバンクだったりするのだ。いまでもたまにロシアのことをソ連といってしまう、その最後の世代であろう。

小学生のとき、インディ・ジョーンズのシリーズのビデオがうちにあったので、前 3 部作はもういやになるくらいなんかいもみたのであった。しかしいまかんがえると、あれってかなりばか映画だよね。しかもシリーズがすすむにつれてばか度があがっているようなきがする。はっきりいってこどもむけのおまつり映画である。それに、第 2 作の「魔宮の伝説」 をのぞいた第 1 作と第 3 作は、敵の背後に世界征服をたくらむヒトラーとナチスという、あまりにわかりやすすぎる親玉がいたために、こどもでも、よくわからんなりに楽しめたのであった。

こんどの敵は、まえみたいにナチス全体を敵にまわしてたたかう、という雰囲気があまりなくて、相手になるのはわりと少人数っぽいソ連の諜報グループである。もちろん組織ぜんたいはもっとでかいのかもしれないが、あまりそのイメージが前面にでてこないのであった。

というのも、その諜報グループが、ソ連の国益のためというよりは、ちょっと電波っぽいリーダーのお姐さんの、個人的な興味のためにうごいているみたいなのであった。演じるのはケイト・ブランシェットである。英国女王になったりエルフのお姫さまになったり、いそがしいことである。「エリザベス」 のときもそうだったけど、さいしょは、なんかへーんなかお、とおもうのだが、ふしぎとだんだん美人にみえてくるひとである。今回は長身を軍服につつんで、前髪ぱっつりのおかっぱ頭で、ロシア語なまりの英語をはなして、サーベルのつかいてである。こじんてきに、たいへんけっこうでした。とくに人喰いアリにおびえるところがけっこうでした。

インディ・ジョーンズの映画がむかしからすきなひとはわかっているとおもうが、このシリーズははじめから荒唐無稽なオカルトばなしなので、あまりまじめにみてはいけない。とくに今作は、そのトンデモ度が格段にパワーアップしているので、こんかいはじめてみたひとは、あまりのばからしさにおこりだすかもしれない。ぼくはすきだけど。きのあうなかまともりあがってみるとよいです。あの音楽がながれるだけでわくわくするもんなあ。こんどまたDVDでみよう。

「レイダース」 で恋人だったカレン・アレンが再登場する。行動をともにする若造役にシャイア・ラブーフ。去年のちょうどいまくらいにフランスでみた 「トランスフォーマー」 と 「ディスタービア」 にでていた兄ちゃんである。たれ目の 「困り顔」 がハリソン・フォードのふんいきににている。
  1. 2008/08/14(木) 18:29:13|
  2. 映画

かいているひと

eiju

eiju

いままでかいたこと

話題

ことばをさがす

RSSフィード

おたより


address